世界の畜産業と飼料生産の概況
2024年、世界の飼料生産量は13億9,643万トンに達し、前年に比べて1.2%増加しました。これは、インフレ、原材料費の高騰、気候変動、地政学的リスクなどの課題にもかかわらず達成されました。
地域別の主な成長傾向:
- アフリカ: 小規模農場モデルと国内支援により、7.2% の大幅な増加
- ラテンアメリカ・ヨーロッパ: それぞれ 3.6% と 2.7% 増加
- アジア太平洋地域: 中国の生産抑制政策の影響で 0.8% 減少。ただし、ベトナムとインドは引き続き成長
家禽用飼料が総生産量の42.7%を占めてトップ、次いで乳牛、豚。特にペットフードは**4.5%**の高い成長率を記録。
畜種別飼料生産量
(*) 「その他」には、ウサギ、シカ、ラクダなどの小型家畜、ウズラやキジなどの特種鳥類、特別な管理環境下で飼育される稀少動物が含まれます。
世界の飼料工場数は428増加し、28,230か所に達しました。アジア太平洋地域が最も多く、584工場増加。ヨーロッパと北米は再編や統合によりわずかに減少。
地域別飼料工場の数
水産業
2025年初の4か月でベトナムの水産物輸出は33億ドルに達し、前年同期比21%増加。米国向けは5億ドルで**7%**増。
エビ輸出は同期間で12.7億ドル(30%増)、4月単月で3.308億ドル。中国、EU、日本からの需要増加が背景。エビ価格が回復し、養殖者の利益が戻る一方、環境汚染、気象不順、病気などで生産には依然として課題あり。メコンデルタ地域ではリスク回避のため養殖活動が停滞。2025年後半は高価格が続く見通しだが、天候や病気への対応が不十分な場合は供給不足のリスクあり。デジタル化・ハイテク養殖は特に大規模企業において不可避の流れ。
パンガシウス(バサ)の生産計画は165万トンで、2024年よりやや減少も輸出目標は達成見込み。輸出額は20億ドルと前年並み。2025年初の2か月での輸出は2.84億ドル(前年比**11%**増)。主な市場は中国と香港。
2025年ベトナムにおける畜産動向
- 牛: オーストラリア牛の肥育が増加し、飼料需要が増加。一方、国内牛の飼育は中国への輸出停滞で低迷。
- 豚: 農場を所有する一部の飼料会社は、収益性が高いことから豚の飼育頭数を増やしましたが、病気のリスクは依然として残っています。大規模な個人農場では十分な後継豚を飼育していますが、病気のリスクから子豚の売却が後押しされています。小規模農場では、子豚を購入したり、肉用豚から母豚を交配したりすることがよくあります。病気のリスクは、母豚がより多くの病気を潜伏させる原因となる可能性があります。100kg未満の豚を肥育目的で購入する農場は、依然として非常に発展途上です。
- 家禽: 色付き鶏の飼育増加、白鶏やアヒルの飼育も急増。家庭レベルの卵鶏・色付き鶏・アヒル飼育は供給と需要のバランス調整のため減少傾向。
飼料原料の輸入参考データ(ベトナム)
2025年初の4か月でのベトナムの飼料輸入額は15.7億ドル、前年比**6.9%減。4月は3月比で11%増、前年同月比では18.1%**減(4.0836億ドル)。
主要輸入国:
- アルゼンチン: シェア43.5%、前年比**75.8%**増加でトップ
- ブラジル: シェア14.9%、**1.2%**増
- アメリカ: 46.6%の大幅減、シェア14.5%
出典: